Buyer's Agent の必要性と選び方

米国では住宅購入時に、不動産エージェントを「買い手(お客様)の代理人」として、物件調査から、交渉、手続き、契約まで用いることが一般的です。その意義は、(1)住宅探しの困難さを軽減できる、(2)適正でない価値で購入したり問題点を見逃すリスクを減らせる、(3)売り手の代理人に対する交渉担当者を持つ、(4)それら専門的サービスを無料で受けられる ことです。

私たちは、物件選びからご契約までの全ての過程で、買い手のお客様の利益とご満足度を最大化する目的で、市場調査や価格・条件交渉を行います。特に初めてコンドミニアムやコープを買われるお客様には、面倒で複雑な諸手続きや商慣行に関する、どんな些細な疑問にも日本語でお答えします。新築と中古では、交渉上のポイントや資金調達の手順も異なります。

通常、売り手が Seller’s Agent と Buyer’s Agent 双方の仲介手数料を支払いますので、買い手のお客様に仲介手数料は発生しません。買い手が Buyer’s Agent を用いない場合、家主から Buyer’s Agent に本来支払われたであろう仲介料は全て Seller’s Agent に支払われます。そのため、お客様が Buyer’s Agent をお使いにならなくても、物件価格が下がることも何かの費用が節約できることもないばかりか、お客様は Seller’s Agent との交渉が不利になりえます。

管理組合の審査が厳しい物件もありますので、十分な調査と準備が必要です。格式やコミュニティー意識が高い物件になると、ご資金が潤沢でも必ずしも購入出来る訳ではありません。お客様がご内覧時に Seller's Agent に服装から靴まで順に見られたり、勤務先の日本企業について根掘り葉掘り尋ねられたりします。

こういった背景から、米国では Buyer's Agent の選択が重要です。次の点に留意してお選び下さい。

お客様の利益を最重視したサービスを提供する

当たり前に聞こえるかもしれませんが、不動産会社が顧客の資産を利用して利益を上げることしか考えないのは、危険なサインです。

そのような企業文化について、ある投資物件で起きた例をご説明したコラム 《 NYCの投資物件(下)全戸数の21%を日本人投資家が買ったコンドミニアムビル その後 》をお読み下さい。

ニューヨークの変化についての理解

ニューヨークに長く住み、しかも好奇心を強く持っていないと、市内の地域の違いや変化、それも物件だけでなく人口や文化の流れが分かりません。また、将来の物件価値を決めるのはお客様の好みではなく、主にアメリカ人の好みです。今後長くお住まいになったり保有される資産ですから、広い観点でお客様のご希望に叶う物件を探せることが重要です。

英語での業務

Seller’s Agent とのコミュニケーション、弁護士やモーゲージオフィサーとの情報フローやスケジュールのコントロール、契約書の理解力、Seller’s Agent と交渉ができるかどうかは、十分に英語が使えることが前提になります。米国での企業勤務経験が長い私たちの強みです。

担当者レベルの深いコミットメント

この業界の事情をご存じないお客様は、大手不動産会社なら安心とお考えになりがちですが、どの不動産会社でもそれは雇ったエージェントの資質次第です。米国では、お客様が信頼出来て満足するサービスを受けられるエージェントに巡り合えば、そのエージェントが移籍したり独立した後も仲介をご依頼されますし、お知り合いをご紹介になったりします。

不動産業界において、会社の看板はエージェントの質の保証になっていません。人材に乏しいニューヨークの日系社会では特にそうなります。さらに、米系不動産会社はどこもコミッション制でエージェントが働きますが、それと対比すると、給与制の日系不動産会社の方が、担当エージェントが難しいご要望に手を尽くさなかったり、大手企業の社員以外のお客様にぞんざいな対応をしたり、エージェント間の休暇の引き継ぎに失敗しても引き継いだエージェントが何もしない動機があり、実際にそのような対応をされたお客様が当チームに来られます。日本人が通常ご存じない KIAN に籍を置く私たちこそ、お客様の利益のために最大のコミットメントをする動機があります。


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