New York City 代表的エリアの解説

日本語による地域情報には、日系社会・日系マスメディアで伝承され使い古された昔のものが多く、ニューヨーカーの認識とは大きく異なります。ニューヨークに長く在住し米国人も顧客に持つ私たちは、住宅需要の変化を掴みやすく、地域の観察にも努めています。

Downtown ダウンタウン

Lower East Side ローワーイーストサイド

左:One Manhattan SquareコンドミニアムとManhattan Bridge
右:複合施設 Essex Crossing

Delancy St-Essex St East
Broadway, 2 St Grand St Bowery

ローワーイーストサイドは、北は East Houston St を境に East Villageに接し、西から南西にかけては Bowery St を境に NoLita や Little Italy に、Canal St を境に Chinatown に囲まれ、東から南は East Riverまでのエリアです。東の Williamsburg と南の Downtown Brooklyn には橋の上を道路が通り、地下鉄もトンネルと橋を走っています。

全体的にはマンハッタンの他の地域より開発が遅かったエリアですが、既にこのエリアの西側、及び中心部から北には、新しい住宅や飲食店が多数建ち並んでいます。比較対象として隣接する East Village に目を向けると、そこは低層の古い建物が多いものの大学に近く住宅価格が高いこともあって、街並みがなかなか変化しません。対照的に、Lower East Side は再開発が早いペースで進んでいて、近隣からの新しい住民層の流入も多いように見受けられます。また、新旧の資本や文化が共存するだけでなく、発展の過程で複数の文化圏が交じり合あい、新しいものが速く生み出されていく雰囲気があります。随分前には、家賃が高騰した Williamsburg から独立系のアーティストがこぞって移り住んだと言われています。高級ブランドからの関心も高く、2019年には Louis Vuitton が異色のポップアップストアを出し、New York Times の記事にもなりました(《 Louis Vuittonがローワーイーストサイドに進出(アッパーの間違いではと思ったって?)》)。 今後も、発展著しいダウンタウンの他の地域やブルックリンへの交通の良さが、この地域の発展を後押しするでしょう。近い将来、Lower East Side は East Village より遥かに人気が出ても不思議ではなく、むしろその可能性が高いのではないでしょうか。現在のところ、賃貸住宅でも販売されている住宅でも、新しめのものはまだ豊富ではありません。

大型のスーパーマーケットなら、エリアの北西角の Bowery St に Whole Foods Market があります。ショッピングのもう一つの大きな拠点は、2019年春にオープンしたEssex Crossing です。すぐ傍の古くなった公設 Essex Market が移転して、新しい店舗が入った現代的マーケットに生まれ変わりました。施設はオフィススペース、住宅、商業店舗との複合で、Regal Cinemas、 Target、 Trader Joe's も開店しました。今後は NYU のメディカルセンターが移転したり、公立学校が開設される予定です。付近は Russ & Daughters や Katz's Delicatessen といった老舗が健在な一方で、新しいお店が広がっています。Blue Bottle Coffee の大きめの店舗もできました。和食もラーメンから日本産和牛のお店まで様々です。

エリア南の川沿いには、East River Waterfront と呼ばれる開発プロジェクトが進行中で、公園に加えて小売店舗を集積した地区が複数計画されています。住宅では、その端緒となる80階建てのコンドミニアム One Manhattan Square が2019年に完成し、引き渡しが始まりました。


Financial District フィナンシャル・ディストリクト(FiDi)

左:One Chase Manhattan Plazaの正面の彫刻 "Group of Four Trees" by Jean Dubuffet.
右:Financial Districtを対岸から望む。橋はBrooklyn Bridge.

Fulton St Wall St
Courtlandt St  Chambers St

ウォール街を中心とするマンハッタン最南端のエリアです。NYSE(ニューヨーク証券取引所)、FRB(連邦準備銀行)、City Hall(市庁舎)等の歴史的建造物と、Frank Gehryが設計した超高層アパートメントなどの近代的な建物が混在しています。

New York Stock Exchange Fulton Center Double Check, created by John Seward Johnson II

(Left) John Wisniewski. CreativeCommons License. flic.kr/p/osGC3X


A View from Pine Street

Financial District には、オフィスビルから住宅用に転換された広い Prewar(つまり戦前に建築された)物件に加えて、新築やリノベート済みの大型賃貸・コンドミニアムが豊富にあるのが特徴です。(なお、このエリアのPrewarの建物は、外観がしっかりしている上に、中も高品質にリノベートされているケースが多いです。)また、職住隣接を好むファイナンスやメディア業界の方が多く居住しています。地下鉄、New Jersey に向かう PATHトレイン、ブルックリン・ベラゾノブリッジ、ヘリポート、Long Island City やブルックリンと行き来する NYC フェリーなど、マンハッタン内外への交通アクセスが抜群です。地下鉄は、マンハッタンの東を走る緑のラインと、西を走る青と赤のラインがこのエリアで合流し、更にブルックリンに分岐していくので、どこに行くにも優れています。

ビジネス客や観光客が多いだけでなく、最近は住民人口(例えば One World Tower に徒歩で通勤される方)も増えたため、高級店からファーストフード店まで幅広いタイプのレストランがあらゆるところに存在します。例えば South Street Seaport や Stone Street 付近にたくさん集まっていますが、Fulton Center から Wall Street にかけても多数あります。毎週決まった曜日には、近郊の農家が作物を販売するグリーンマーケットも開かれます。

ビジネスだけでなく、Ronald O. Perelman Performing Arts Center (略して Performing Arts Center ) が One World Trade Center (1 WTC)に建設されていて、芸術面の求心力も増しています。

WTC 跡地の 9/11 メモリアル、展望台のあるリバティタワー、Eataly や吉兆庵が入った Westfield World Trade Centerなど、観光地としても見どころの多い地域です。下の写真は、順に、Westfield World Trade Center (The Oculus)、グリーンマーケット、Eatalyのパスタ売り場。

The Oculus Green Market by the Occulus Various Pastas at Eataly

Battery Park City バッテリーパークシティ

左:Pier A Harbor Houseから北を望む。広場だったこの場所は、現在車道が横切る
右:Rector Park. 高級コンドミニアムに囲まれた静かな公園

World Trade Center WTC Courtlandt
Rector St |Chambers St

1980年代に開発が始まった、マンハッタンでは比較的新しい住宅街です。バッテリーパークやハドソン川から近く、静かで整然とした街並みが広がります。リバービュー、シティビューに加え、自由の女神が見えるお部屋もあります。大規模高層物件が多く、マンハッタンの他の地域と違い、prewar ビルや walk-up ビル(エレベーターがないビル)は見当たりません。


Joe Mabel. One World Trade Center from New York Harbor 04. flic.kr/p/foe1Rt


大規模モール Brookfield Place には海外や国内の有名ブランド店が立ち並びます。超高級ホテル、映画館、レストランが多数。充実したフードホールである Hudson Eats がオープンし、Blue Ribbon Sushi Bar、 Black Seed Bagels、 Dig Innなどのレストランが集まります。洗練された雰囲気で、東京に近いとおっしゃるお客様が複数いらっしゃいました。眺めの良い Pier A のオイスターハウスもいかがでしょう。

Brookfield Brookfield Hudson Eats - Blue Ribbon Sushi Bar

地下で繋がる World Trade Center その他の駅には複数の地下鉄が乗り入れ、ニュージャージーにも接続。マンハッタンミッドタウンやNJへはNYCフェリーもご利用できます。

TriBeCa トライベッカ

Hudson Stから南南西を望む。One World Trade Centerが見える。

||Canal St Park Place
Franklin St |Chambers St

地名の由来は、"Triangle Below Canal Street" で、Canal Streetの南、Broadwayの西、Vesey Streetより北側の地域です。1800年代終わりから1900年代初頭に建てられた、歴史ある倉庫、工場、オフィス用ビルを住宅用にコンバートした、低層であるものの各階の天井が高くて広いロフト物件が多数あります(例として、石鹸工場をコンバートしたもの)。築浅で高層のコンドミニアムは比較的少数ですが、最近は低中層のキャストアイアンの住宅が小型のコンドミニアムに建て替えられているのをよく見かけるようにもなりました。また、ハドソン川に近い西側のエリアには、高級で眺めが良い新しめのコンドミニアムが建ち並んでいます。ニューヨーカーに最も人気が高く、家賃もマンハッタンで一番高いエリアです。

石畳の通り、レストラン、ブティックが多数あります。TriBeCa の南部には Whole Foods Market、Four Seasons Hotel、日本人のパティシエがいる日系のパン屋さん Takahachi Bakery があり、西側には子供やペットの遊びに向いた広い公園もあります。Holland Tunnel を通って車でニュージャージーに行くことが出来ます。

2002年から毎年、地域復興を意図して始まったトライベッカ映画祭が開かれ、世界の独立系映画、ドキュメンタリー映画、短編映画が上映されます。創立メンバーであるロバート・デ・ニーロが所有する映画館もありましたが、ビルのオーナーが物件の売却を決定したために閉館になりました。

超一流の有名人が好むエリアでもあります。テイラー・スウィフトは石畳の通りの建物を2棟まるごと購入して住んでいて、集まったファンに手を振る姿が目撃されるほか、ヒュー・ジャックマン、カルバン・クライン、グイネス・パルトロー、ダニエル・ラドクリフ、マライア・キャリーが物件を所有。最近までビヨンセとJay-Zも住んでいました。


Upper East Side アッパーイーストサイド

Upper East Side • Carnegie Hill アッパーイーストサイド • カーネギーヒル

左:York Aveの高層賃貸ビル
右:91st St & 2nd Ave. ウォークアップビルと、南北に走るバスの車線が見える

86, 59 St 96, 77, 68 St
96, 86, 72, 63 St 63 St

アッパーイーストサイドは、セントラルパークの東側の、南は59丁目、北は96丁目までのかなり広いエリアです。59丁目から77丁目はレノックスヒル、3rd Aveの東側の79丁目から96丁目はヨークビル、3rd Aveの西側の86丁目から96丁目(しかし近年不動産開発会社が98丁目までを含める)はカーネギーヒルと呼ばれます。メトロポリタン美術館周辺はこれらのいずれにも属していません。大手日系不動産会社は100丁目近辺までを「アッパーイースト」と称して物件を紹介していますが、96丁目より北はイーストハーレムです。

昔は、マンハッタンで代表的な高級住宅街があるエリアだと一括りに言われ、日本語の情報源は今でもそう伝えることが多いですが、一言で説明することは難しく、場所によって雰囲気が大きく異なります。また、過去数十年の間に開発された他の地域に「高級」の地位を譲り、セレブが住むという話を聞かなくなり、またニューヨーカーの「高級」に対する価値観も昔と様変わりしたと考えられます。

家賃は高いですが、それは新しく物件を建てる場所が残されていないという需給の問題と、外観を残して改修された一部の伝統ある物件が高く評価されることによります。全体的には古い小・中規模のコープ(”Co-op”, Cooperative Apartment)やタウンハウスが多く、新しめのコンドミニアムや賃貸ビルは少数です。室内洗濯機付きの物件は非常に少なく、反対に、エレベーターやランドリールームがない古い物件もそれなりに存在します。伝統ある高級なコープは購入・賃貸の際の審査が厳しいことが殆どで、裕福だからと言って購入したり入居できるわけではありません。これらの事情から、世代間人口の入れ替わりも非常にゆっくりしているようです。

昔からの高級住宅街としての代表的エリアは、西はセントラルパーク(あるいは5th Ave)に接し、東はMadison Aveを越えてPark Aveまでの間です。メトロポリタン美術館やグッゲンハイム美術館近くの5th Aveは「ミュージアムマイル」と呼ばれます。古いながら美しく、ライムストーンの外壁の建造物が多く建ち並びます。東西の通りには昼間でも送迎の車をよく見かけ、1階に商業施設は殆どなく、あるとすれば小さな表札だけがかかったドクターズ・オフィスです。

Park Aveから東、イーストリバーまでの間は、築後数十年から築浅の高級な賃貸ビルが低層の建物群の中に点在し、少し通りが違うだけで様々に変化します。エリア北部やイーストリバー沿いには比較的新しいコンドミニアムや賃貸専用物件が存在します。仲介手数料なしでご紹介出来る物件もあります。2017年に地下鉄Qラインが2nd Ave沿いに開通し、エリア東部に住む方の通勤・通学が便利になりました。(それまではLexington Ave沿いの4/5/6ラインかバスしかありませんでした。)

南北の通りは、3rd Ave、2nd Ave、York Aveに至るまで交通が激しく、Park Ave以西のような閑静さは感じられません。York Aveの東は静かです。

この付近の古めの高層住宅が、目に付きやすい1階から2階のみを現代風に新しく改装しているケースが多いのは面白い点です。住宅同士の競争のためだと思われます。

飲食店は3rd Aveや2nd Aveに多数存在します。3rd Ave寄りの方が数も種類も多く、東に行くほどどちらも減少し、昔の住民に好まれたであろうイタリアンレストランの割合が増加します。ただ、この地域の飲食店の多さは、借りやすい商業スペースの多さと関係します。低層で非常に古い建物の1階に入った飲食店が多数目につきます。

Lenox Hillの南側、Lex & 59 Stの地下鉄駅近くは利便性が高く、高級百貨店 Bloomingdale's もあるいわば一等地で、高級コンドミニアムが見つかります。

カーネギーヒルは、本来はアッパーイーストサイドの一部であり96丁目を北限としますが、2000年代から、隣接するイーストハーレムに開発された不動産の宣伝のために、98丁目までがそう呼ばれるようになりました。しかしニューヨークの住宅街は今でも、もともとの地区の境界付近で住人や佇まいが大きく変わり、建物が比較的新しくてもその周辺に1ブロック出ると、開発前の趣が色濃く残っています。古いレントスタビライズド(Rent-stabilized)ビルディングも多いからです。

Madison Aveでは、96丁目付近から北方向が下り坂となり、イーストハーレムの建物が見えてきます。


Midtown East ミッドタウンイースト

Midtown East • Murray Hill • Kips Bay ミッドタウンイースト • マレーヒル • キップスベイ

中央は52丁目のオフィスビル。左端は新築の高級コンドミニアム。

5 Ave-53 St 51, 33, 28, 23 St 
59, 42 St 59, 23 St 42 St
Midtown East

Fifth Ave から東の、59丁目から 42丁目(つまり Grand Central 駅がある通り)までを指します。広い意味でミッドタウンと言えば南は 14丁目まで、後述する Murray Hill や Kips Bay を含むことがあります。

昔から企業が集まります。法律事務所の他、9.11 の後にダウンタウンから移転したヘッジファンドも多数。戦前から数十年前に建設されたオフィスビル群に混じって、さらなるオフィススペース需要を見込んだ新しい建物が点在します。

Lexington Ave から 3rd Ave の 53丁目以北の要所や、Grand Central 駅の周囲には、大きな複合商業ビルやホテルがあります。58丁目の Bloomberg Tower(その上層階には、ビヨンセが 2005-17年の間に3ベッドのコンドミニアムを所有していました)、53丁目の Citigroup Center、Grand Central 駅北の MetLife Building、駅の西側に建築中の One Vanderbilt、東側の Grand Hyatt と Chrysler Building などです。

地下鉄沿線に近いほど古い住宅が多く、近年開発された住宅は点在する程度で、それも立地上、眺望が限られがちです。比較的新しい建物は このエリアの北部やイーストリバー付近に出来る傾向があります。

需要に対して賃貸ビルが少なく、コープ(”Co-op”, Cooperative Apartment)やコンドミニアムの割合が高いようです。また、古い建物を改装しても間取りの制約で不便さがあったり、「1ベッド(1 LDK)」と宣伝されたお得そうな物件も、よく見ると Studio を無理して 1ベッドに改装したりクローゼットを居住スペース内に増設したケースが散見されますので、物件を吟味することが重要です。

大きなスーパーマーケットは少なく、Whole Foods Market は 57丁目にしかありませんし、Trader Joe’s も 33丁目に一つです。飲食店については、古くからオフィスが多いことと関連してか、新旧のステーキハウスが数多くあります。

日系企業のオフィスも(大企業は少ないものの)多く入居しているため、本格的な和食から居酒屋まで様々な日系レストランが存在します。日系グローサリーも数社が店舗を構えています。日本の理髪店も、店舗の一つを Grand Central 駅付近にオープンしました。

Sutton Place

Midtown East の一部。南北は 59丁目から 53丁目まで、西は 2nd Ave または 1st Ave に接し、東はイーストリバーまでのエリアです。 北側にはルーズベルトアイランドに渡るトラム(ケーブルカー)の発着駅があります。Queensboro Bridge へ渡る道路が東に走っており、合流箇所では交通量が多め。物件価格は高いですが、特に 1st Ave から東のタウンハウスやコープは大半が古いものです。新しい高級物件は Sutton Place より少し西に見られます。

Turtle Bay

Midtown East の一部。南北は 53丁目から 42丁目まで、Lexington Ave から東のエリアです。国連本部やユニセフがこの東端に存在し、周辺には諸外国の領事館および国連代表部が多数あります。Japan Society やリセ・ケネディ日本人学校があるのもこのエリアです。

Tudor City

Midtown East の一部。国連本部から道路を挟んで西側の、小高い小区画です。1920年頃から変わらない、古色蒼然とした建物が密集。13 の建物しかありませんが、そのうち 11 がコープ、1つが賃貸ビルです。あまりに古くて家主によるメンテナンスが追い付いつかず、快適な居住には適さない物件があるようです。

Murray Hill

Midtown East の南。南北は 42丁目から 34丁目まで、東西は 5th Ave(または Lexington Ave)からイーストリバーまで。西側の境界は Grand Central 駅付近から南に下がって Koreatown まで続きます。比較的小さなエリアに、Wokuni などの日系レストラン、住宅、ホテルが集まっています。

3rd Aveの両側には、クイーンズに通じるトンネルの出入り口があるため交通量が多く、右折・左折する車両も多数。また、33-34丁目の東端に大型救急病院があるため、34丁目は大音響のサイレンを鳴らす救急車両がひっきりなしに行き来きします。

Kips Bay

Murray Hill の南。34丁目から 23丁目まで、東西は Lexington Ave または 3rd Ave から概ねイーストリバーまで。西側は Koreatown と NoMad です。南には NY市立大 Baruch Collage(ビジネスや公共政策の教育機関)や、School of Visual Arts があり、東には NYU の医学部、歯学部、看護学校、そして複数の大型病院があります。国連 International School もあります。Murray Hill と比べてやや静か。

この中で、30丁目から 27丁目の Lexington Ave 沿いには、香辛料専門店 Kalustyan's の周囲に出来たインド・レストランが密集していて、"Curry Hill" とも呼ばれます。お店同士の競争のため、特にランチはお得です。さらにこの周辺には、中東系、アフリカ系、アジア系のレストランがあり、それらも Kalustyan's から香辛料を買い付けています。

19世紀までの間、Curry Hill と重なる 25丁目までのエリアは、"Rose Hill" と呼ばれました。その名は現在では殆ど使われませんが、Rose Hill というエリア名を再び全面に打ち出してブランディングしたコンドミニアムが建てられています。


Midtown / Midtown West ミッドタウン中央から西部

Hudson Yards ハドソンヤーズ

左:30 Hudson Yards. 上部に2020年オープン予定の展望台"The Edge"が見える
右:向かいの5 Manhattan WestにWhole Foods Marketやレストランが開店予定

36th St-Hudson Yards 
|34th St-Penn Station 

チェルシーの北、Penn Stationの西、ヘルズキッチンの南に位置する新興開発地域です。$25 billion(約2兆7千億円)を投じた、ロックフェラーセンター以来の大規模開発プロジェクトが終わりに近づき、2019年3月についに 30 Hudson Yards 及び 55 Hudson Yards がオープンしました。30 Hudson Yardsの7フロアを "The Shops" と呼ばれるモールが占めています。歩いて登れるハチの巣状の大型構造物 "The Vessel" も同時にオープンしました。

グーグル、ファイザー、JPモルガン、ブラックロック、サードポイント(ヘッジファンド)等、多くの有名企業が本社やオフィスを構える予定で、かなりの人口流入が見込まれます。既にロレアル、ボストンコンサルティンググループ、SAPが 10 Hudson Yards にオフィスを構えています。Hudson Yardsの東部には、FIT (Fashion Institute of Technology) や、B&H Photo & Videoがあり、34丁目の大通りを東に進むと商業店舗や住宅が並んでいます。

2015年9月に地下鉄(34th St-Hudson Yards)がオープンし、地下鉄7ラインが延伸しました。チェルシーの遊歩道的公園 High Line もこのエリア内をハドソン川沿いに拡大し、付近の高層ビル群や対岸のニュージャージーの景色が広がります。

今後も Whole Foods Market や多数のレストランが開店予定です。

左手前は Neiman Marcus が入った 20 Hudson Yards. 中央は 5 Manhattan West. 奥の右側は賃貸ビルディング。


Midtown South / ミッドタウン・サウス
Herald Square, Times Square, Bryant Park, Rockefeller Center, Central Parkの南を含むエリア。企業のオフィスや弁護士事務所が多く集まります。通勤の利便性と引き換えに、あまり住宅向けという雰囲気がなくホテルも多いですが、東西に走るストリートは車の交通量が限られ、建設現場を除けば意外に静かです。建設現場が付近にあっても、築浅の住宅では十分防音対策がなされていて、雑音は聞こえません。複数系統の地下鉄路線を利用できます。


手数料なし物件の例:38th St コンシェルジュ、ドアマン、中庭、ジム、プール、サウナ、ヨガルーム、ラウンジ、読書室、シアタールーム、駐車場、浄水供給。深いバスタブ。



Hell's Kitchen (Midtown West) / ヘルズ・キッチン(ミッドタウン・ウェスト)
ミッドタウン8th Aveより西のエリア。東はTimes Squareに近い。ニュージャージーへのバスや電車での通勤に便利。各種レストランが多い。


手数料なし物件の例:43rd St ドアマン、シアター付き屋上テラス、広いラウンジ、朝食サービス、駐車場。



North/Northwest Brooklyn ブルックリン北・北西部

Williamsburg ウィリアムズバーグ

Williamsburg Bridge付近、夏の終わりの風景

Macy Ave, Hewes Ave Graham
Ave, Bedford Ave Metropolitan Ave
フェリー:North/South Williamsburg

歴史あるショップやお洒落なレストラン・カフェ・バーが多いウィリアムズバーグ。もともと1980-90年代に、アーティストやミュージシャン達がアパートの広さと安さに惹かれてマンハッタンから移住したのですが、近年、MUJI や Apple Store、Whole Foods Market がオープンするなど急速に発展し、より洗練されたエリアに変わると同時に家賃も上昇しました。1990年代に移り住んだようなアーティストはとっくにいなくなり、今住んでいるクリエイティブ職の住人はマンハッタンで会社勤めをする人たちと言われています。和食のレストランも見かけます。大きな公園(McCarren Park)があり、静かな住宅地には低層の建物が多いです。

イーストリバー沿いのフェリー乗り場近くには、築浅で高層のコンドミニアムやアパートが立ち並び、お部屋によってはマンハッタン (Lower East Side と Financial District ) を一望することが出来ます。また、Kent Ave には、現在も新しい賃貸物件数棟からなる一大コミュニティが建設中です。人が増えるにつれ、レストランだけでなく託児所や動物病院も増え、生活しやすい街に変化しています。

マンハッタンには地下鉄とフェリーが利用できます。フェリーで通勤する方は多数(特に国連職員の方)。South Williamsburg を出たフェリーは、North Williamsburg、Greenpoint を経て、マンハッタンの East 34th St に到着します。

地下鉄 Lラインの Bedford Ave 駅(マンハッタンからブルックリンに入った一駅目)の利用者を観察すると、退社時間にマンハッタンから帰って来る人の中に、スーツを着た人がまず見当たらないことは興味深いです。Williamsburg Bridge やイーストリバーに近いエリアでは若干事情が違うと思われます。


Queens クイーンズ

Long Island City ロングアイランドシティ

左:インタリアンレストラン Levante
右:賃貸住宅ビル群と、ランドマークに認定されたPepsiCoの看板

Vernon Blvd-Jackson Av
Court Sq-23 Queens Plaza
Queensboro Plaza NYC Ferry

クイーンズ西部のイーストリバー沿いの地域です。南はブルックリンの Greenpoint に接し、北端には東西に走る幹線道路があり、Queensboro Bridge を通ってマンハッタンに続きます。戦前から1960年代までは(上の Pepsi Co のランドマークが示すように)製造業の一大拠点として栄えましたが、1970年代には工場の非都市部への移転により一度衰退しました。その後、アーティストの流入に加えて、政策的な都市開発が始まり、2000年代にはゾーニング(土地の用途指定)の変更により宅地開発が大きく進み、今の近代化に至ります。数々の壁画が異彩を放っていた芸術家グループの拠点も遂になくなりました。

内陸側 Court Square にはシティグループのオフィスビルや、ニューヨーク市立大の Law School が入った新築ビルがあり、そこから北の Queens Plaza にかけて多数の賃貸ビルが建設されました。現在、建設現場はエリア北端の一部に移っており、工事中の建物の数も減ってきました。この付近からマンハッタンまでは地下鉄E、Rラインで一駅。今でもスーパーマーケットが賃貸ビルの1階に入っている他、完成間近の商業ビルディングに大きなフードホール、Macy's、New York Presbyterian Hospital、WeWork がオープンします。付近の別の建物には最近(2019年9月現在)Trader Joe'sがリース契約をしましたので、2年も経てば店舗が開店しているでしょう。

なお、Court Square周辺とイーストリバー沿いとの間の広いエリアでは、8階より高い建物の建設がゾーニングの法律で禁じられていますので、高層住宅からマンハッタン方面の眺望が当面維持されます。

イーストリバー沿いにも高層賃貸ビルが立ち並び、川沿いの遊歩道や公園は散歩する人や日光浴する人で賑わいます。異色の建築デザインの図書館も 2019年9月 にオープン。スーパーマーケット、コンビニエンスストア、レストラン、ベーカリー、カフェも増え、日本食のレストランも若干あります。ミッドタウンまで地下鉄7ラインで一駅、対岸の国連本部やその周辺にはNYCフェリーが便利です。また、LIRR でクイーンズの北部・東部に通勤する方や、JFK 空港を頻繁にお使いになる方々が、普段の交通の便の良さとマンハッタンへの近さの両方を理由にロングアイランドシティをお選びになるケースも多いようです。


KIAN Realty 大江・早川チームinfo@NYCRE4J.com