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住宅価格の長期推移から、マンハッタンとその周辺地域に投資する利点を理解する(抄)

ニューヨークシティのコンドミニアムの長期価格推移を、一戸建てを含むニューヨークシティの全住宅や、米国主要20都市の平均と比較すると、マンハッタンやその周辺の住宅不動産に投資する利点が見えてきます。

2024年12月24日 最終更新

住宅価格(ニューヨーク市コンド、ニューヨーク市全住宅、米国主要20都市の比較)

上の表は、2000年1月の住宅価格を100としたS&Pケース=シラー住宅価格指数の、2023年6月までの月次変化です。3つの指数がそれぞれ何を表すかをご説明すると、

  • 青の線はニューヨークシティ、つまりマンハッタン、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス、スタテンアイランドにある、コンドミニアム(区分所有の集合住宅)の価格を示します。コンドミニアムはマンハッタンとその周辺に多いため、実質的にそのエリアに偏った住宅市場を表しています。実際、マンハッタンだけの住宅統計とかなり似通っています。
  • 緑の線は、ニューヨークシティの全ての種類の住宅が対象です。後述しますが、ウェストチェスターの住宅価格の変化はこのグループとほぼ同じです。
  • オレンジ色の線は、米国主要20都市の全住宅の平均です。ニューヨークシティの全体と違って、区分所有でない郊外型の住宅の割合が多いと推察されます。

このうち、ニューヨークシティのコンドミニアムの価格からは、次のような特徴が読み取れます。

2024年9月までの住宅価格推移はこちらの記事  高金利下でのアメリカ住宅購入者の実像とリファイナンス

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