Oxford Property Group

借り手のお客様のみを代理

代理人の概念が浸透した米国では、不動産エージェントは貸主または借主のどちらか一方を代理することが一般的です。それぞれに不動産エージェントがつく理由は、貸主と借主の利害は対立するものだからです。

一般消費者がある賃貸広告をご覧になり、広告主の不動産エージェントにご自身で問い合わせたとします。そのエージェントは家主の代理であることが多く、広告物件を貸し出すことを最大の目的としています。一般消費者(入居希望者)は直接その家主側エージェント(Landlord's Agent)と交渉することになりますが、彼らは他の物件を貸し出す興味が薄いため、公平なアドバイスは期待できません。

物件探し全般を不動産仲介会社に依頼する場合も、同じことが起こり得ます。投資家からテナント付けを委託されたり会社自身が所有する「管理物件」があって、それらが貸し出せていなければ、担当者は家主側エージェント(Landlord's Agent)ととしてそれらに積極的に紹介しようとするインセンティブを有しています。

当チームは、例外的に違うと表明しない限り、必ずテナンツエージェント (Tenant's Agent) です。弊社所属の他のエージェントが担当する物件を積極的にご紹介する動機も有しません。賃貸物件をお探しの方の利益だけを代表し、不動産市場の数多くの物件の中から最適な物件をお探しします。ご依頼を承る際には、ニューヨーク州所定のディスクロージャーフォームを用いて、私たちはテナンツエージェントであることを表明しています。

私たちをテナンツエージェントとして起用して頂くメリットは次の通りです。

特定家主の物件に誘導しない(利害関係がない)

お客様の経験談からも、他社がウェブサイトに掲載する空室の種類からも分かります。普通なら、紹介する物件の大多数は委託関係にないオープンマーケットの賃貸物件のはずです。しかし仲介会社が投資家所有物件を貸せずに抱えていると、それらを早く貸し出さなければならないという動機が発生します。また、仲介手数料不要の賃貸専用住宅は強力な競合相手となります。そういった不動産会社の第一のお客様は個人家主であり、借主の皆様ではありません。

なお、高品質の管理物件であれば、他の賃貸専用住宅と同じで早く借り手が見つかります。いつまでもウェブサイトに掲載されている投資家所有物件は、既に借り手が付いているか、価格に対して品質が良くないことが多いです。写真が実物を上回ることはまずありません。

両手仲介を行わないため、その要因による特定物件への誘導もない

私たちは、貸主 (多くの場合で大手の賃貸物件所有会社です) が仲介料を負担するかどうかの情報を開示し、貸主または借主のお客様のどちらか一方からしか仲介料を頂きません。それにより、私たちは同程度の価値のいずれの物件を仲介しても得られる仲介料がほぼ同じ (通常は家賃1か月分) ですので、特定の物件にお客様を誘導する動機がありません。詳しくはトップページ 仲介料不要の賃貸物件

上記のようにテナンツエージェントであることは私たちのビジネスの基本姿勢であり、その前提があって始めて、私たちの「テイラーメイド型の仲介」が成り立っています。

➡  テイラーメイドな仲介の解説 (1)  トップページ :  取扱件数は他社と同じ  (違いが生じるのはどこか)

➡  テイラーメイドな仲介の解説 (2)  コラム :  ロングアイランドシティという一大ブームとその裏側

これらの実現のための、お客様とのコミュニケーションや絶え間ない工夫に当チームの強みがあります。

迅速かつ頻繁なコミュニケーション
マーケットの変化に後れをとって機会を逃すことがないよう、コミュニケーションは迅速かつ頻繁に取ります。必要に応じて、Eメールのご連絡が1日に数度になることもあります。
始めに立てた方針のまま見直しがなかったり、不動産会社からの連絡が途絶えたり、忘れた頃に単発で連絡が来たり、約束を反故にされるといった低品質なサービスでお客様を困らせることはありません。他社でそのようなご経験をされた方は、その他社に "クライアント" として認識されておらず、コミットメントが不要な "一般消費者" と見做されています。
戦略的物件探し
方針の策定、お客様の御意向の再確認、方針の再考が必要と思われる場合の対処などを欠かさず、戦略的に物件探しを行います。当初のご希望で物件が見つかるかどうかわからない状況なのに無策で運に任せるというようなことはせず、希望時期に物件が見つけられなくなる可能性を早めに消していきます。
今の状況がどうなのかを常にお客様にお伝えし、該当物件がないからといってお問い合わせを長期間放置して手遅れにするようなことがありません。
また、ある特定の日付に入居できる物件を探す際、賃貸ビルによってどれだけ早く空室情報を市場に出すかが全く違いますので、渡米前に契約するご意向と可能性があるかを確認した上で、この意味でも戦略的でターゲットを絞った物件探しを行います。
お客様のお話を良くお聞きします
お客様のお考えやお好みをよく理解してご提案に臨みます。ご希望に無理がある場合は、ニューヨークの不動産市場の状況をご説明し、条件の見直しを含めてアドバイスを提供します。
可能性を家主側と細かく確認
合理的に言って家主が考慮してくれると思われる条件があれば、お客様のメリットとなるよう、臨機応変に家主にコンタクトし、条件を詰める手間を惜しみません。
賃貸会社、個人家主側のエージェント、賃貸債務保証会社とのコミュニケーションを全て引き受けます。

2025年7月12日 最終更新 (NY FARE Actの施行を反映)

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